- 「流行語大賞って、なぜ知らない言葉ばかり選ばれるの?」
- 「本当に流行した言葉なの?」
- 「いったい誰が決めているの?」
と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論、流行語大賞が「おかしい」と言われる主な理由は、SNSによる流行の細分化と、単純な人気投票ではない選考方法にあります。
この記事では、流行語大賞がおかしいと言われる3つの理由や選考基準、過去の批判事例を最新情報とともに解説します。
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流行語大賞はなぜおかしいと言われる?3つの理由
流行語大賞が「おかしい」「知らない言葉ばかり」と言われるのには、主に3つの理由があります。
- SNSの普及で流行が細分化している
- 一般投票ではなく選考委員が決めている
- 流行度だけでなく世相の象徴性が重視される
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①SNSの普及で流行が細分化している
知らない流行語が増えた理由の一つは、SNSの普及によって世代や趣味ごとに流行が分かれていることです。
かつてはテレビ番組を通じて同じ言葉が全国的に広まり、
- 「お・も・て・な・し」
- 「イナバウアー」
など、多くの人が知る流行語が生まれました。
しかし現在は、TikTokやYouTube、Xなど、情報を得る場所が多様化しています。

例えば、アイドルファンの間では有名なフレーズでも、音楽に興味のない人には知られていないことがあります。
つまり、自分が知らない言葉でも、特定のコミュニティでは大流行している可能性があるのです。
この情報環境の変化が、流行語大賞と世間の認識にずれを生む一因と考えられます。
②一般投票ではなく選考委員が決めている
流行語大賞は、国民の投票数だけで順位が決まるランキングではありません。
『現代用語の基礎知識』に掲載された新語や話題の言葉などをもとに候補を選び、選考委員会による選考を経て受賞語が決まります。
そのため、SNSの投稿数や検索回数が多い言葉が、必ずしも大賞になるわけではありません。
「自分の周りでは聞いたことがないのに、なぜ選ばれたの?」という疑問が生まれる背景には、こうした選考方法も関係しています。
③流行度だけでなく世相の象徴性が重視される
流行語大賞では、その年の社会を象徴する言葉であるかどうかも重視されます。
例えば、政治や経済、災害などのニュースに関する言葉は、日常会話で頻繁に使われなくても、その年を振り返るうえで重要な意味を持つことがあります。
つまり、流行語大賞には、人気の言葉を選ぶだけでなく、時代の記録を残すという側面もあるのです。

このため、日常的に使われた言葉を期待する人との間で、評価が分かれることがありますね。
流行語大賞の選考基準は?誰がどうやって決める?
流行語大賞は、使用回数だけで決めるのではなく、話題性や世相を踏まえて選考されます。
- 候補は『現代用語の基礎知識』の掲載語などから選ばれる
- トップテンや年間大賞は選考委員会が選ぶ
選考基準は使用回数や人気ランキングではない
流行語大賞には、検索回数が何回以上なら受賞するといった公表された数値基準はありません。
2026年のノミネート30語も、『現代用語の基礎知識2027』に掲載された言葉の中から選考を重ねて決定されました。
そのため、「よく使われた言葉」と「その年を象徴する言葉」が必ずしも一致しないことが特徴です。
出典:自由国民社『現代用語の基礎知識2027』発売のお知らせ
選考委員は5人
2026年の選考委員は、次の5人です。
| 選考委員 | 肩書き |
|---|---|
| やくみつる | 漫画家・コラムニスト |
| 室井滋 | 俳優・エッセイスト |
| パトリック・ハーラン | お笑い芸人 |
| 辛酸なめ子 | 漫画家・コラムニスト |
| 大塚陽子 | 『現代用語の基礎知識』編集長 |
専門分野や世代の異なる委員が、その年を代表する言葉を選びます。
多様な視点が反映される一方で、個人の流行実感と選考結果が一致しない場合もあると考えられます。
流行語大賞で知らない言葉が選ばれた過去の事例は?
過去にも、年間大賞の発表後に「本当に流行したの?」と疑問の声が上がったことがあります。
- 2024年「ふてほど」は認知度をめぐって話題に
- 2025年「働いて働いて…」も賛否が分かれた
- 2026年はAI・SNS関連など30語がノミネート
2024年「ふてほど」は流行していないとの声も
2024年の年間大賞「ふてほど」は、認知度をめぐって議論になりました。
「ふてほど」は、阿部サダヲさん主演のTBSドラマ『不適切にもほどがある!』の略称です。
しかし、年間大賞の発表後には、SNSで「初めて聞いた」「本当に流行していた?」といった声が上がりました。
さらに、主演の阿部サダヲさん自身も授賞式で、その略称を自分たちでは使っていなかったと明かしています。
また、大学生400人を対象とした調査では、86%が「ふてほど」の年間大賞受賞に納得していないという結果も出ました。
これは、作品そのものの人気と、略称が言葉として広まったかどうかは別であることを示す事例といえそうです。
2025年の年間大賞も賛否が分かれた
2025年の年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」でした。
高市早苗首相の発言に由来する言葉で、日本初の女性首相誕生という歴史的な出来事とも結び付いています。
一方で、受賞をめぐっては「本当に流行した言葉なのか」という疑問だけでなく、長時間労働を連想させる表現への懸念もありました。
過労死遺族らからも批判が上がり、高市首相は授賞式で賛否があったことに触れ、働きすぎを奨励する意図はないと説明しました。
この事例からも、社会的に注目された発言と、多くの人が日常的に使った流行語は、必ずしも同じではないことが分かります。
2026年も知らない言葉が多い?ノミネート30語を分析
2026年11月5日には、新語・流行語大賞のノミネート30語が発表されました。
今回の特徴は、エンタメやスポーツに加え、AIや社会問題に関係する言葉が目立つことです。
| ジャンル | ノミネートされた言葉の例 |
|---|---|
| AI・技術 | AI暴走、フィジカルAI、声の権利 |
| SNS・ネット | ドパガキ、フレネミー、setlog |
| エンタメ | 好きすぎて滅!、モナキ、ちいかわ |
| スポーツ | りくりゅう、ピックルボール |
| 社会・生活 | NISA貧乏、青切符、ナフサ |
例えば「ドパガキ」はネット文化に関心のある人にはなじみがあっても、ほかの世代には聞き慣れない言葉かもしれません。
一方、「りくりゅう」は冬季オリンピックでの活躍を通じて広く知られました。
選考側も、2026年は物価高やAI、異常気象などに関連する言葉が目立ったと分析しています。
このように、流行する場所や世代によって知っている言葉が異なることが、2026年のノミネート30語にも表れていると考えられます。
なお、トップテンと年間大賞は2026年12月1日に発表予定です。
出典:ORICON NEWS・2026年ノミネート30語発表
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まとめ
流行語大賞が「おかしい」「知らない言葉ばかり」と言われる背景には、SNSによる流行の細分化と、選考委員が世相を踏まえて受賞語を決める仕組みがあります。
2024年の「ふてほど」や2025年の年間大賞でも、実際の流行とのずれや言葉の受け止め方をめぐって議論が起きました。
流行語大賞は単純な人気ランキングではなく、その年の社会や文化を振り返るための賞でもあります。
2026年はどの言葉が年間大賞に選ばれるのか、12月1日の結果に注目したいですね。

