Mrs. GREEN APPLEのキーボードとして活躍するりょうちゃん(藤澤涼架さん)ですが、「実はフルートもプロ級」と聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。

フルート経験者として、りょうちゃんがフルートを弾くことを知って衝撃だったよ!
- いったい、藤澤涼架さんはいつからフルートを始めたのか?
- そして、どんな学生時代を過ごし、どれほどの実力を身につけてきたのか?
気になっている方も多いはずです。
ライブやテレビ番組で披露される繊細で美しい音色からは、並大抵ではない努力と音楽への深い愛情が伝わってきますが、その原点は中学・高校時代の吹奏楽部にありました。
この記事では、藤澤涼架さんがフルートを始めた時期や、吹奏楽部でのリアルなエピソード、そして“プロ級”と称される理由をわかりやすく解説します。
読み終える頃には、彼の音楽に対する向き合い方や魅力をより深く知り、ライブや楽曲を今まで以上に楽しめるようになります。
藤澤涼架フルートいつから?
りょうちゃんがフルートを始めたのは、長野市立柳町中学校に入学した中学1年生のときです。
多くの人が「音楽が得意だから自然にフルートを選んだ」と思いがちですが、実際はまったく逆でした。
フルートとの出会いはいつ?
りょうちゃんがフルートと出会ったのは、中学1年生の吹奏楽部入部直後です。
入学当初、りょうちゃんは次の2つで迷っていました。
- 吹奏楽部
- バスケットボール部
最終的に吹奏楽部を選んだ決め手は、新入生歓迎会で見た先輩たちの演奏。
当時のJ-POPをアレンジし、ドラムを使った演奏に強く心を打たれ、「ドラムをやりたい」という純粋な憧れから入部しています。
しかし、入部後に行われた適性検査で状況が一変します。
- ほとんどの楽器 → 音が出る
- フルート → 音が出ない
幼少期からピアノを習い、「楽器はできる」という自信があったりょうちゃんにとって、これは大きな挫折でした。
ところが、パーカッションとフルートの先輩たちが話し合った結果、あえてフルートパートに配属。
ここから、りょうちゃんのフルート人生が始まります。

りょうちゃんのフルート人生は、2025/11/19の信越放送で母校を訪れて語られているよ。
長野市立柳町中学校 吹奏楽部の実力
りょうちゃんが在籍していた当時の柳町中学校吹奏楽部は、全国大会で銀賞を狙える本物の強豪校でした。
柳町中学校は、長野県内でもトップクラスの実力校として知られています。
りょうちゃんが在籍していた約15年前も例外ではなく、全国大会(全日本吹奏楽コンクール)に出場し、銀賞を受賞するレベルでした。
◆当時の実績
| 在籍時期 | 中学1年生・3年生 |
| 全国大会 | 普門館で銀賞 |
| 担当 | フルート |
| 環境 | 県内屈指の名門・大所帯 |

フルートを始めて間もない時期から、全国レベルの音楽に身を置けたことは、技術を上げるうえで素晴らしい環境だったね!
現在(2025年)の柳町中学校は、
です。
長野県小諸高等学校 吹奏楽部の実力
高校では「全国常連校」ではなかったものの、専門的に音楽を学べる環境がりょうちゃんのフルートをプロ水準へと引き上げました。
りょうちゃんは小諸高校音楽科でフルート専攻。
りょうちゃん在籍当時
- 全国大会出場経験なし
- 県大会・東海支部で健闘
現在(2025年)
- 2024・2025年 県大会高校A部門
- 最優秀団体(朝日新聞長野総局賞)受賞
- 東海大会で金賞・上位入賞
- 部員50人以上の大規模部活
着実に力を伸ばし、長野県吹奏楽界を牽引する存在になっています。
中学で「全国基準」を知り、高校で「専門性」を磨いたからこそ、りょうちゃんのフルートはプロ級の安定感と表現力を持ちます。

私も小学4年生からフルートを習い始めたけど、りょうちゃんのフルートの音を聴くと、しっかり腹式呼吸が出来ている太い音が出ているよ!
藤澤涼架フルート実力がプロ級と言われる理由3選
藤澤涼架のフルートが「プロ級」と評価される理由は、3つあります。
この3つが同時に成立しているからです。
学生時代の実績
りょうちゃんのフルート実力は、中学生の時点ですでに全国基準でした。
彼が在籍していた長野市立柳町中学校吹奏楽部は、長野県内でも屈指の強豪校。
その環境の中で、フルートを始めて間もないにも関わらず全国大会に出場しています。
特に注目すべきポイントは次の点です。
- 中学入学後にフルートを開始
- フルート初心者からスタート
- 中学1年・3年時に全国大会へ出場(銀賞)
- 全国レベルの合奏・音程・表現基準を10代で体得
さらに高校では、長野県小諸高校音楽科でフルートを専攻。
クラシック音楽を体系的に学び、一時期はプロのフルート奏者を目指すほど本気で取り組んでいました。
「バンドマンだからフルートが上手い」のではなく、クラシックの正統ルートを通ってきた演奏者だからこそ、プロ級と評価されています。
ライブでの神業
りょうちゃんのフルートが「異次元」と言われる最大の理由は、ライブでの安定性です。
フルートは、
- 息の量
- 腹式呼吸
- 口の形
- 姿勢
このどれかが崩れるだけで、音程も音色も一瞬で乱れる楽器。
それにも関わらず、りょうちゃんはライブ中に常識外れの演奏を見せます。

マーチングのように楽器を歩き回ってする時は、訓練が必要になるよ。
代表的なのが、「庶幾の唄」などで見られる花道を走りながらのフルート演奏。
これは、肺活量・体幹・演奏技術がすべて高水準でないと不可能です。
実際に、
- 吹奏楽経験者
- 管楽器奏者
からも「相当練習していないと難しい」という声が多く上がっています。

私もフルート経験者だから難しさがわかります!また、りょうちゃんはフルートの半分ぐらいのサイズのピッコロも吹くよ。この楽器も高音を出すのに難しい。
スタジオだけでなく、ライブで証明される技術力こそ、りょうちゃんが「プロ級」と言われる最大の理由です。
音色の美しさと表現力
りょうちゃんのフルートは、技術以上に“音色”で評価されているのが特徴です。
本当に上手いフルート奏者は、
- 音が正確
- 音程が安定
だけでなく、一音で感情を伝えられると言われます。
りょうちゃんの演奏は、
という評価が非常に多く、聴き手の感情に直接届きます。
特に印象的な場面として、
- 「ケセラセラ」MVのフルートソロ
- 「Hug」「コロンブス」でのピッコロパート
- 番組『アナザースカイ』でのフルート工房訪問
などが挙げられます。
工房では、「吹く人を選ぶ楽器」と言われる頭部管が、りょうちゃんの繊細な息遣いと完璧にマッチし、音色の変化にメンバーも驚いていました。
技術だけでなく、感情を音に変換できる表現力こそが、フルートを特別なものにしています。

りょうちゃんは、まさに芸術家だね!
中学・高校吹奏楽部時代のエピソード
りょうちゃんのフルート人生を語るうえで欠かせないのが、中学での挫折と覚醒、そして
高校での専門的な音楽修行です。
この2つの時代が、現在の“プロ級表現力”の土台を作りました。
中学時代:音が出ない挫折から全国大会へ
りょうちゃんの中学時代は、順風満帆ではなく、むしろ苦悩の連続でした。
長野市立柳町中学校の吹奏楽部は、全国大会を本気で狙う名門。
その中で、藤澤は「フルートの音すらまともに出ない初心者」としてスタートしました。
当時の状況を整理すると、次のようになります。
- 同級生はすでにステージで演奏
- 自分だけが基礎練習段階
- 完璧主義なのに思うようにできない
- 理想と現実の差に強く苦しむ
本人もインタビューで、
完璧にやりたいのに、不器用でできないのが一番つらかった
と語っています。
そんなりょうちゃんに転機が訪れたのが、中学2年生のアンサンブルコンテスト。
- 5~6人の小編成
- 主旋律
- 自分のソロから始まる重要パート
という大役を任され、強いプレッシャーの中で猛練習を重ねました。
結果、
- 本番では自信を持って演奏
- 演奏後、周囲から「フルートすごく良くなった」と声をかけられる
この経験が、「フルートを本気でやる」と覚悟を決めた瞬間でした。

私も大学の定期演奏会で初ソロをした時、すっごい自信になったよ。あの、緊張感はヤバい!
中学時代は、才能よりも努力で道を切り開いた時期。
ここで培われた粘り強さが、今の安定感につながっています。
高校時代:音楽科で磨かれた「表現する力」
高校時代のりょうちゃんは、技術を“音楽”へ昇華させる修行期間でした。
進学した長野県小諸高校は音楽科を持つ学校。
りょうちゃんはそこで、フルート専攻としてクラシック音楽を本格的に学びます。
中学までの「合奏の中で評価される演奏」から、「一音一音の意味を問われる演奏」へと、求められるレベルが変わりました。
高校では、
といった、プロに直結する基礎を徹底的に鍛えられます。
一時期は、プロのフルート奏者を目指していた!と語るほど、真剣に向き合っていました。
また、吹奏楽部としては全国大会常連ではなかったものの、
- 個人技術
- 表現力
- 自己分析力
を深く掘り下げられる環境だったと言えます。
高校時代は、「上手い演奏」から「伝わる演奏」へ進化した時期でした。
この積み重ねがあるからこそ、Mrs. GREEN APPLEのライブで、
- 走っても音がブレない
- どんな会場でも安定
- 一音で感情を届けられる
という、唯一無二のフルート奏者になったのです。
藤澤涼架愛用のフルートはどこのメーカー?
りょうちゃんが愛用しているフルートは、ドイツの老舗フルートメーカー「メナート社(Mennart)」のハンドメイドフルートです。
メナートのフルートは、音色・表現力・個性を重視する藤澤の演奏スタイルに、極めて相性の良い楽器です。
藤澤涼架が訪れたドイツのフルート工房
りょうちゃんが愛用フルートのルーツとして訪れたのが、ドイツ・オッテンバッハにあるメナート社です。

アルプスの少女ハイジに出てくるフランクフルトのような街並みだよ。
日本テレビ系『Google Pixel presents ANOTHER SKY』1時間スペシャルで、Mrs. GREEN APPLEの3人がドイツを訪問。
りょうちゃんは、自身が以前から愛用しているフルートの工房を直接訪ねました。
番組公式SNSやオフショットでは、次のような様子が公開されています。
メナート社のフルートは、
- すべて手作業
- 職人が一から音を作り込む
- 大量生産をしない
という特徴を持ち、音づくりへの思想そのものが楽器に反映されるメーカーです。
りょうちゃんがメナート社を訪れたのは、単なる観光ではなく、自分の音楽の原点を確かめる旅だったと言えますね。
りょうちゃんがメナート社のフルートを愛用する理由
メナート社のフルートが、特別なフルートを作っていることはわかりましたが、なぜ、りょうちゃんがここのフルートを愛用しているのでしょうか。
それは、メナート社のフルートは、りょうちゃんの繊細で感情豊かな演奏スタイルと完全に一致しています。
りょうちゃんのフルートの特徴は、
- 強く主張しすぎない
- 柔らかい音の立ち上がり
- 息遣いがそのまま音になる
という点にあります。
これは、均一な音を出しやすい量産型フルートよりも、吹く人を選ぶ楽器のほうが真価を発揮します。
番組内でも職人から、
- 「このフルートは誰が吹いても同じ音にはならない」
- 「奏者の個性がそのまま表れる」
といった趣旨の説明され、実際に頭部管を替えて吹いた瞬間、音色が明らかに変化する場面が印象的でした。
メンバーからも「音が全然違う」と驚きの声が上がり、楽器と奏者の相性の重要さが伝わります。
藤澤涼架のフルートはいくら?
りょうちゃんが使用しているクラスのフルートは、最低でも30万円以上、仕様によっては100万円超です。
フルートの価格は、素材・製法・ブランドによって大きく異なります。
一般的な価格帯を整理すると、次の通りです。
| フルートの種類 | 価格目安 |
|---|---|
| 初心者向け(洋銀・一部銀製) | 約5万~30万円 |
| 総銀製(量産モデル) | 約50万円~ |
| 総銀製・ハンドメイド(輸入) | 100万円以上 |
メナート社は
- 輸入品
- ハンドメイド
- 職人製作
という条件が揃っているため、30万円未満で入手できる可能性は低いと考えられます。
中古品であれば価格を抑えられる場合もありますが、
- 状態の見極めが難しい
- 音の個体差が大きい
ため、専門家の助言が必須です。

また、フルートは、年に1回のメンテナンスが必要!しかも最低メンテ内容で1万円ほどかかるよ。
ライブでも使用する、りょうちゃんにとっては仕事の相棒になるフルート。
単なる「高級楽器」ではなく、音楽人生を共にする相棒として選ばれた一本です。
藤澤涼架のフルートを披露する楽曲やライブは?
りょうちゃんのフルートは、スタジオ音源だけでなく、ライブという“生の現場”でこそ真価を発揮します。
特定の楽曲や演出と結びつくことで、Mrs. GREEN APPLEの世界観を何倍にも広げています。
りょうちゃんのフルートは、曲の「感情の入口」や「空気を変える瞬間」に使われることが多いのが特徴です。
フルートは音量で主張する楽器ではなく、
- 空気感
- 余白
- 感情の揺れ
を表現するのに適しています。
その特性を活かし、ミセスの楽曲では「心に触れる役割」を担っています。
特にファンの間で評価が高い楽曲は次の通りです。
- 庶幾の唄
→ ライブでフルートを吹きながら花道を走る演出が話題 - ケセラセラ
→ MVやライブでのフルートソロが楽曲の温度を決定づける - Hug
→ 優しく包み込むような音色が楽曲の世界観と完全一致 - コロンブス
→ ピッコロの高音がキラキラ感を強調
これらの曲では、「フルートが入ることで完成する」と言われるほど、音の役割が明確です。
まとめ
藤澤涼架さんは、Mrs. GREEN APPLEのキーボード担当でありながら、実は“プロ級”と称されるフルートの実力を持っています。
フルートを始めたのは中学1年生。
最初は音すら出せず悔しい思いをしましたが、吹奏楽の名門・長野市立柳町中学校で全国大会を経験し、基礎力を徹底的に磨きました。
その後、小諸高校音楽科で専門的に学び、表現力と安定感を身につけます。
ライブで走りながら吹いても音が乱れない技術や、心に響く音色はその積み重ねの証。
この記事では、りょうちゃんがフルートと出会い、プロ級と評価されるまでの歩みをわかりやすくまとめています。
読み終える頃には、彼の音楽の奥深さや魅力を、より強く感じられるはずです。


